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共 同 研 究

共同研究・共同開発・学術発表 について

 

 新型コロナウイルス感染症拡大の背景には、感染者からの飛沫による感染と呼気に含まれるエアロゾル経路が存在しているが、通常の検査では、鼻咽頭と鼻腔から採取した拭い液を、抗原定量検査、抗原定性検査・核酸増幅検査(以下「PCR検査」という) などの検体として検査することが一般的である。今回の研究では、呼気中のウイルスの存在を簡易に検出することの可能性を検証する目的で共同研究が実施され、弊社が特許を保有し開発した「容易に感染の有無を検査できる検査キット」(ウイルス等検出フィルター:特許第6850514号)を研究に提供。岸和田市民病院と入院患者のご協力の元、約1年間に渡る共同研究を実施いたしました。

共同研究者
・株式会社ドーン 神奈川県伊勢原市 
・市立岸和田市民病院 大阪府岸和田市 (医療機能評価機構認定・コロナ患者対応病院)

 

研究名 「呼気中のウイルスを検出できるマスク」 

臨床試験中に 新型コロナウイルスを不活化させる素材を発見。フィルター開発をおこない、研究素材として追加提供。コロナ陽性患者に装着してもらい、フィルターがどのようにウイルスの侵入を防止するかを検査した結果、コロナウイルス(デルタ株、オミクロン株)を不活化・死滅させることが確認できました。その時に使用したフィルターが、ノンクラスターファーバーフィルター(NCF)です。

 共同研究でコロナウイルスの不活化を実証したデータは、世界中のパンデミックの抑止の一助になると考え、医学系学術誌へ論文を提出いたしました。 この研究成果は、独自の研究結果であり、新しい知見や最新の研究内容をまとめた、完全オリジナルな論文として認められ、スイスの世界最大のオープンアクセス出版社MDPI社が監修する、査読付き医学系感染症論文誌の「Infectious Disease Reports」誌に、原著論文として掲載されました。 

論文の詳細

ジャーナル名 :Infectious Disease Reports / 医学系感染症論文誌
論文の種別:原著論文/Article
タイトル:Aluminium Gauze Reduces SARS-CoV-2 Viral Load in Non-Woven Masks Worn by Patients with COVID-19
タイトル(和訳)"アルミニウムガーゼは、コロナの患者が着用する不織布マスクのウイルス量を低減"
発行日:2022年4月6日
出版物へのリンク:https://www.mdpi.com/2036-7449/14/2/30/htm

 

共同研究経緯

①共同研究契約締結 2021年7月 
②研究名「ウイルス感染を確認できるマスク」の臨床試験開始 7月
③臨床研究での新発見を踏まえ、共同研究50症例までに延長 8月
④更なる好結果で、100症例までの延長 8月
⑤論文発表  2022年4月

 

医療機能評価の認定とは

病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを評価する仕組みです。国民に適切で質の高い医療を保証するために、平成7年に設立された「財団法人日本医療機能評価機構(厚生労働省認定)」などの第三者機関が、病院などの医療機関に対する審査を行い、その質を評価するものです。

 

MDPI  とは

MDPIは本社をバーゼル(スイス)に置く世界最大のオープンアクセス出版社で、年間の出版論文総数は2020年には16万報を超え、世界最大のオープンアクセス出版社となった。取り扱う分野は医学、自然科学、工学、社会科学など多岐にわたり、2020年末時点で300以上の査読済みオープンアクセスジャーナルを出版している。 https://www.mdpi.com/

原著論文/Article  とは

原著論文とは、新しい知見や最新の研究内容などをまとめて発表したもので、基本的に査読が行われてから学術雑誌などに掲載されます。著者独自の研究および研究結果である必要があり、論文を投稿する際は他の雑誌にも掲載・投稿がされていない未発表のものでなければいけません。英語で、Original Articleと呼ばれるように、完全オリジナルの論文で、一般的に「一次文献」と呼ばれます。

 原著論文で取り扱われる問題は基本的に1つで、それに関する研究内容と結論が明確に記載される必要があります。取り扱われている問題に対するリサーチや実験とその結果、そして方法(Methods)は客観的に述べられ、その方法と結果は再現性を持たなければいけません。査読の過程において査読者が再現性がないと判断を下した場合、その論文は却下され、掲載されることはまずありません。ちなみに、再現性とは、その研究を論文に記載されている通りに再現した場合、同じ結果が得られることを指します。もちろん新しい知見や研究内容を発表する論文ですので、再現性の有無が論文の質を決めます。

出典:Genius Plus https://genius.jp.net/proofreading_25

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